2021年春、ブルーベリーの新芽(新葉)に発生した異常。
ブルーベリーの新しい葉の周りが茶色っぽく
以下、異常のあるパトリオット、エリザベス、スパルタン、アーリーブルーの症状です。
撮影は4月中旬~下旬(アーリーブルーのみ5月上旬)。
【パトリオット】
【エリザベス】
【スパルタン】
【アーリーブルー】
画像ではわかりにくい部分が多いので補足すると、
症状としてはアーリーブルー以外、新たに芽吹いてきた葉のふちが茶色や黒く焼けるように変色し、内側に少し丸まるようになってます。
また、枝によって、被害が出ている枝と出ていない枝があります。
アーリーブルーは葉が枯れたり縮まったり見たことがない状態です
原因は肥料が多すぎた?
原因は何なのか?
たぶん、肥料焼けだと思います。
最初は水切れかと思いまいましたが、土は湿っています。
その頃、強めの霜が降りたので霜による被害も考えましたが、他の品種や花に大きな被害は見られないのでちょっと違うかなと…。
残るもので思い当たるのは肥料焼け。肥料を施した後に被害が出たことを考えると、肥料焼けが有力と思います。
振り返ると、春先に与えた肥料の量や施し方に問題があったのかもしれません。
与えた肥料は『花ごころ ブルーベリーの肥料』
与えた量は13号スリット鉢のパトリオットやエリザベスは50g。8号スリット鉢のスパルタンには20g。いずれも規定量です。
与え方としては、計量スプーンの大さじでおおまかにですが、はかりながら与えました。
自分としてはパケージに記載の量を守ったつもりでしたが、その量が多かったのかもしれません。
【パッケージ裏に記載の施肥量】
パッケージには13号鉢は50gとなってますが、被害がでたパトリオットとエリザベスはこの春に10号から13号へ植え替えばかりのもの。
10号→13号鉢へ植え替えたばかりの鉢の根の量に対してパッケージ通りの50gは多かったのかもしれません。
また肥料の施し方も均等にというよりは大雑把にまいたので、部分的に肥料が集まってしまい、それも原因のひとつかと思います。そのため被害が出ている枝と出ていない枝に分かれたのかもしれません。
スパルタンに与えた量は20g。
根が弱いとされるスパルタンに対して昨年までは規定量より少なめに肥料を施してましたが、いままで『花ごころ ブルーベリーの肥料』で異常が出たことがないから大丈夫じゃない?と考え、今春はパッケージ通りの量を与えました。
このスパルタン、成長がいまひとつでおそらく根の張りはそんなに良くない。そのスパルタンに対してこちらも量が多かったのかもしれません。
パッケージに記載の規定量が悪いということではないです。実際に同じく10号鉢から13号鉢へ植え替えた他の品種は同じ肥料の量で被害が出ていません。
ただ今回の場合、今春の植え替えでけっこう根を崩した上に、10号→13号へ植え替えたばかりの根の量に対しては肥料の量が多かったのだと思います。
スパルタンについてはそもそも育てにくい品種なので、株の状態にもよると思いますが一度に多くの肥料を与えない方がよかったかなと個人的に思います。(この量で肥料焼け起こすか?というのが正直なところ)
今年でブルーベリー栽培5年目、今まで愛用させてもらっている『花ごころ ブルーベリーの肥料』で肥料焼けは発生したことはなかったので完全に油断してました。なんでもパッケージ通りではなく、場合によっては肥料の量も調整が必要なのかもしれませんね…。
その後の様子、スパルタンは病気も併発?
異常が見られたブルーベリーのその後(約1ヶ月後)の様子。撮影は5月中旬です。
パトリオット、エリザベス
被害がでたパトリオットとエリザベスのその後の様子です。(冒頭の症状画像と同じ箇所ではなく、特に症状が顕著に出ている箇所の画像です)
【パトリオット】
【エリザベス】
どちらも葉は成長してますが、生育状態が良好ではないです。
パトリオットは葉の数が少なく、エリザべスは葉の色がよくないです。ともに葉が変に丸まって形がいびつです。(成長過程で小さな葉が丸みを帯びたようになることもありますが、それとは違うように見えます)
参考に成長が順調な別の6号鉢のパトリオットとエリザベスの葉の様子です。
【6号パトリオット】
【6号エリザベス】
葉の色が違いますよね。やはり根にダメージがあり、それが成長障害を起こしているのかなと思います。
【アーリーブルー】
アーリーブルーについては肥料が原因なのかはっきりとはわかりませんが、そうだとしたら葉が黒く焼けなかったところを見ると軽度の肥料焼けだったのかもしれません。あるいは、ほかの原因で根にストレスがかかったか…。
スパルタン
続いてスパルタンのその後の様子ですが、肥料焼けはそんなにひどくなく成長してます。
でも、一方で病気と思われる症状が・・・
枝が変色してシワシワに。芽も枯れて、この一枝は完全に枯れています。
発生したのが剪定後の時期や色合いからみて、この症状はおそらくステムキャンカーなんじゃないかと。
枯れている枝は正常なところまで切り戻し、癒合材を塗っておきました。
どうやらスパルタンの新芽が枯れた原因は、肥料焼けに加え病気によるものもあったようです。スパルタンについてはこれで病気が止まるといいのですが…。
肥料はブルーベリーにとって栄養なので必要ですが、やりすぎもいけませんね…。
ここまでブルーベリー栽培5年目の素人が、肥料切れによる被害を前提に自分の考えをべらべら述べてきましたが、「原因は違うんじゃないか。」という意見がある場合はコメントお願いします。