タマミジンコは、ドライイースト・エビオス錠・ゾウリムシ・米のとぎ汁をエサとした場合「どれがいちばん殖えるのか?」気になったので個人的に実験してみました。
その結果です。
試したのはドライイースト、エビオス錠、ゾウリムシ、米のとぎ汁
今回、試してみたのは以下の4つ。
各容器に水が薄くにごる程度にエサとなる上の4つを入れて実験スタート。(ゾウリムシはにごらないので、感覚で投入)
実験環境としては、
【時期】7月
【場所】屋内
【温度】25℃前後
【種類】タマミジンコ
【照明】なし。窓から入る自然光のみ
※日光や照明についてコメントでご指摘いただいたのでその点を追記しました。
グーグルで調べればわかりそうですが、それではつまらないの実際に試してみました。
ミジンコが殖えるのは他にも生クロレラやグリーンウォーター、鶏糞などがあるようですが、誰でも簡単に継続的に入手できるものを基準に主観で上記4つを選びました。
(我が家の環境ではグリーンウォーターを継続するのは難しいので外しました。)
結果はやっぱりドライイースト
結果です。
いちばん殖えたのはドライイースト。
次いでエビオス錠とゾウリムシ。
順番にすると、
殖えるスピードや量も、ドライイーストが圧倒です。
実験3日目には他のどの容器よりもはやく、目に見えるように増殖し、
5日目には一面ミジンコだらけ。
【5日目】については写真の撮り方・選択が悪かったですね。すいません。
その次のエビオス錠とゾウリムシは、同じぐらい殖えました。この2つは徐々に殖えていった感じです。
どちらかといえば、エビオス錠の方が殖えます。ただエビオス錠はにおいが臭い!!
始める前は、ゾウリムシで増えるのか?と疑問に思っていましたが、地味に殖えていきまね、ゾウリムシは。
米のとぎ汁に関しては、結果的には殖えませんでした。
途中までは殖えたようにも思えたのですが、その後水面に幕が張っていつのまにかミジンコが確認できませんでした。もしかしたら、入れたとぎ汁の量が多かったのかもしれません。
においは?
屋外で管理するには問題ありませんが、屋内ではどのくらいのにおいが発生するのか気になるところです。
実験最中のにおいの強さの順番は次の通り
先でも少し触れましたが、エビオス錠はとにかく臭い!
エビオス錠がなくなるとにおいはおさまりますが、ミジンコの増殖中は本当に臭い。何か腐敗したようなにおいが周りに漂います。
米のとぎ汁も独特のにおいがしますが、周りに充満するほどではありませんでした。ただ、容器に近づいてにおいをかげば確実に臭いです。
ドライイーストとゾウリムシは、ほぼにおいはしませんでした。
ミジンコが減りやすいのは?
僕の知っている情報としては「ミジンコは空腹に弱い。そのため、理想はエサがなくならないように毎日餌を与える必要がある」ということ。
でも実験中は餌を与えるのをさぼってしまったことがあったのでその結果です。
ドライイースト容器は、餌となるドライイーストを与えるのをさぼるとミジンコが減りやすいです。
これはドライイーストそのものに問題があるのではなく、ミジンコの増殖スピードが速いためそれに見合ったドライイースト与えないとミジンコが死んでしまうのではないかと考えられます。
ゾウリムシ容器もミジンコが減るのがはやかったです。
逆にミジンコが減りにくかったのはエビオス錠。
エサをどれくらい与えるか(容器内にエサがどれくらい残るか)で減りやすさが変わると思うので一概には言えませんが、個人的には上記のように感じました。
まとめ
ミジンコのエサに最適なのは、ふえやすく悪臭が発生しないドライイースト、という結果になりました。
屋外管理などにおい問題がクリアできればエビオス錠もありです。
ただ、ドライイーストは新型コロナウイルスによる自粛の影響で継続して品切れになり、入手するのが難しいということがありました。その後、品不足がある程度解消され手に入らないことはなくなりましが、再びそのようなことになるかもしれません。(※2021年現在、品不足の不安は解消され安定して購入できています。)
そこで、ゾウリムシが米のとぎ汁で殖えるならミジンコも同じように殖えるのでは?と安易に考え実験してみましたが、米のとぎ汁については結果のとおり上手くいきませんでした。
とぎ汁については単に僕のやり方に問題があった可能性もあるので、工夫してまた試してみます。
個人的には趣味のホームベーカリーでのパン作りにドライイーストを使うので、ミジンコ培養にたくさんのドライイーストを使うのは少し抵抗があります。
しばらくはゾウリムシでミジンコを殖やしていこうかと思います。(※追記:ゾウリムシをエサとするとミジンコの増殖具合がいまいちな時があるので、ミジンコをたくさんふやしたい場合はやはりドライイーストに頼ってしまってます。)