この記事は、水をいつもの175mlから190ml、200mlにそれぞれ増やしてホームベーカリーで食パンを焼いてみての結果です。
最近、シロカのレシピ通りの分量でパンを作ると食感がかたいと感じます。
水分量を多くすると、しっとりとやわらかいパンになると聞いたので、
試しにレシピの分量から水を多くしてパンを焼いてみました。
いつもの分量
水以外の分量はそのままで、いつもの分量から水のみの量をかえて焼いてみます。
いつも作っている分量は以下のとおり
【材料】(1斤分)
レシピでは、小麦粉に対して水70%にあたる175ml(一斤の場合)が基準のようですが、今回は190ml(小麦に対して76%)と200ml(小麦に対して80%)で試します。
焼き上がりにどんな違いになるのでしょうか?
使用しているHBはsiroca(シロカ)のSHB-512
【HBの設定】
- 焼き色「ふつう」
- 一斤
- 食パンコース
※ホームベーカリーが一台しかなくそれぞれ別の日にパンを焼いたため、気温など全く同じ環境でないことをご了承ください。
水190ml(76%)の場合
焼き上がり後
断面
【膨らみ具合】
高さは12cm
今までで一番の膨らみ具合(一斤の場合)。
水175mlでは一部分だけが膨らんだ形のパンになることが多くありましたが、この分量では全体的に膨らんできれいな形。
水175mlのときより明らかに膨らんでくれました。
【食感】
焼き上がり後に食べると、中身はいつも(175ml)よりだいぶしっとりさが増して、ふわっとやわらかい食感。焼き上がり後のためもっちりさもある。
焼き色「ふつう」だったためか外側はかため。
翌日は、外側はかたく、内側がいつも(175ml)よりしっとりやわらかな食感です。
【結果】
水を190mlに増やしたら、いつもよりボリュームが出て、
食感はいつもよりしっとりさややわらかさが増しました。
水200ml(80%)の場合
焼き上がり後
断面
【膨らみ具合】
高さは10.5cm
175mlや190mlのときより膨らみませんでした。
気温の影響かと思い、この日より気温が高い日にもう一回試してみましたが、結果は変わらず…。
【食感】
焼き上がり後に食べると、190mlと比べしっとりさは増し、若干やわらかくなりました。
水分量80%にもなると、いつもよりだいぶしっとりして、やわらかな感触です。
この辺は個人の感覚なのでその人の感じ方次第かもしれません。
やっぱり外側はかためです。
翌日になると、内側は190mlとさほど変わらない、しっとりやわらかな食感。
【結果】
水をさらに200mlに増やしたら、逆に膨らまずボリュームのないパンに。
食感については、個人的な感覚では190mlよりしっとりやわらかくなった印象です。
結果のまとめ
水の分量をいつもより多くして
- 適切な範囲内であればボリュームのあるパンになって、多くしすぎると逆にボリュームがなくなる
- 水分が多くなるほど、しっとり、やわらかな食感になる
という結果になりました。
水の量を増やしただけで膨らみ具合や食感にこんなに影響を与えるなんて、ホームベーカリーといえどパン作りは奥が深いですね。