食パン専門店として名高い乃が美の食パン。
以前から食べてみたいと思いつつもなかなか食べる機会がありませんでしたが、今回購入して食べてみました。
結論からいうと、乃が美の食パンはパンとしてはとてもおいしいです。でも食パンとしてみるとどうなのか?と思いました。
前半は乃が美の食パンを初めて食べてみての感想を食レポ風に、後半は食パンとしてはどうなのか?と思った理由を紹介します。
この記事は、乃が美のパンはパンとしてはおいしいけど食パンとしては?という感想を持つ方向けになります。
乃が美の生食パンのファンの方にとっては気分を害する内容が含まれているので読むのはお控えください。
初めて食べる乃が美の生食パン!食べての感想
購入当日、そのまま食べてみて
初めて食べる乃が美の食パン!食レポしていきたいと思います。
さっそく食べたいところですが、まずは見た目から。
パンが入っている袋は白を基調としたシンプルなデザイン。
袋には「高級”生”食パン」の文字。紙袋なんですが、このシンプルなデザインと字体からか、なにか高級感を感じます。
袋の中には、パンのほかにパンの紹介、原材料や注意点を記したパンフレットが同封。
そこには「乃が美を超えるのは、乃が美だけ。」すごい強気の発言だ…。
乃が美の生食パン、初めて間近で見ると白っぽく、焼き色が薄いパンです。
購入したら前からやってみたいと思っていたことがひとつ。それは両手でパンをもって割ってみること。
ではやってみます。
すごい!
糸を引くようにちぎれていく様子。高級食パンなるものを初めて食べる自分としては本当に食パン?と言いたくなります。
白さもあってまるで絹のような生食パン。
この段階でとてもおいしそう…。
カットすると断面はこんな感じです。
パンの香りとしては、甘みや乳製品の優しい香りです。小麦の香りはほとんどしないように感じます。
では、乃が美の生食パン、はじめていただいてみます!
ちぎって食べてみると、
柔らかい!甘い!
やわらかいの一言では片付けられない、ふわふわのやわらかさ。しっとりして、噛むともちっとする。そして、くちどけの良さ(パンフレットにあった、とろけるとまではいかないです)。
パンの外側も食べてみると、食パンのミミとは思えないやわらかさ。食パンの耳にありがちなかたさは全くないです。
違っているかもしれませんが、パンの柔らかさのタイプとしては気泡をうまく取り込んだ弾力感あるふわふわ感というよりかは、水分量が多くパン全体がしっとりしたやわらかさに感じます。(違ってたらスイマセン)
味は、具体的に何の食材かはわかりませんがミルク(乳製品)のコクあってまろやかでうまい!小麦の風味はないですね…。甘さは食パンにしては強めですが個人的は好きです。菓子パンと思えばほんのり甘いです。
これはどんどん食べ進めることができるくらいのおいしさです。
ただ、食べていくうちに食パンにしては甘さが強いのと油脂感が気になります…。
はじめての乃が美の食パンを食べ終えて、ミミまでやわらかいそのやわらかさやしっとりさは驚きの食感でとてもおいしかったです。
一方で個人の好みかもしれませんが、正直に言うと食パンという割には甘さが強く、小麦の風味も足りないかなと思います。食パンというよりはかは菓子パン、という感想です。
翌日もそのまま食べてみて
翌日もそのまま食べてみます。
パンを触った感じとしては昨日よりかは少し固くなった?という感想です。
でも食べては全く固さは感じず、ふわふわで柔らかく、しっとり、もちっとしていて、変わらずおいしいです。
余計な水分が抜け味が落ち着いたぶん、味が強くなった印象です。
昨日、今日と食べてみて個人的に思うのは、乃が美の食パンはランチパックにふわふわのやわらかさやしっとりさを加えて高級に仕立てた菓子パンのようです。(もしくは子供のころに食べた給食のパンを甘くふわふわにしたパン)
その後、温めて食べてみて
さらにその後。
ちょっとパサついて固くなってしまったので、付属のパンフレット通りにレンジで温めてみました。
購入したときまでとはいきませんが、固くなってしまったパンにふんわり、しっとりが戻り、少しはやわらかな食感が復活。
でも購入した日や翌日の食感には及ばず。さすがに時間が経ち、食感が落ちてしまったようです。早く食べきるか冷凍で保存した方がよさそうです。
トーストして食べてみて
時間が経ちパンが固くなってしまったのでトーストして食べてみました。
軽く焼けた見た目。甘い香りにパンが焼けた香ばしいかおりがしてきます。
ちぎると中からほんわり湯気も出て、うまそう!
食べると外はサクッと。中はしっとり、もちっと、ふんわりとして柔らかい。かたくなったパンがおいしい食感が復活。
むしろサクッとした食感がプラスされ、外側と内側のギャップのある食感が生食とはまた違い、驚きのおいしさです。
味は変わらず甘さがありますが、そのあとにミルキーなまろやかさが訪れるおいしさ。
甘いぶん、手を加えて工夫すれば軽めのスイーツになるんじゃないかと思うくらいおいしい。
乃が美の食パンはそのまま食べてもおいしいですが、トーストしても生食に引けを取らないくらいおいしく、焼いて食べる方法はおすすめです。
初めて乃が美の食パンを食べてみてのまとめ
- 市販のパンがメインで高級食パンなるものを初めて食べた自分としては、ミミまでやわらかいふわふわのしっとり感は驚くほどおいしい食感
- 甘さは食パンとしてはけっこう強い
- 食パンというよりは菓子パン
- トーストすると違ったおいしさ
菓子パンとしてはとてもおいしいけど、食パンとしてはどうなのか?
乃が美の食パンは、とてもおいしかったです。でもそれは食パンというよりは菓子パンとして見てのこと。正直、食パンとしてはどうなのかと思いました。
その理由は以下の通りです。
- 小麦の風味が弱い
- 食パンとしては甘い
- 油脂感が気になる
ひとつずつ紹介します。
小麦の風味が弱い
個人的には、食パンからは小麦の風味を味わいたいです。
そのまま食べてもトーストしても、少なからず食パンからは小麦の風味を感じたいのですが、乃が美の食パンからは小麦の風味がほとんどありませんでした。
正確にいうと小麦の味があるのかもしれませんが、自分としては甘さのほうが強く小麦の風味を感じることはできず、食パンとしてはどうなのかな?と思います。
食パンとしては甘すぎる
食パンはほぼ毎日食べたいですが、のがみの食パンは食パンとしたはけっこう甘さが強く、毎日主食として食べるには飽きてしまいそう。
菓子パンとしてはほんのり甘さかもしれませんが、食パンとしては甘さが強すぎます。そのため野菜などをサンドする食べ方も相性が悪いでように感じます。
油脂感がつよい
食べ始めたときは油脂感をそんなに感じませんでしたが、食べ進めるにつれて少し気になりました。
これマーガリンの影響なんでしょうか。
安価な菓子パンに時折ある、食べ終わったあとに少し気分が悪くなるといったことは全くないですが、毎日食べる食パンとして見た時は油脂感が気になるかな?と思うのが正直なところです
【まとめ】菓子パンとしては最高においしい!ハード系のパンを好む人には不向き
後半では辛口なことを言いまいたが、初めて食べた乃が美の食パンは
- ふわふわとしっとりで、ミミまでやわらかい食感
- 甘く、乳製品のまろやかな味
でパンはとしては本当においしいと思います。
ここまでふわふわやでやわらかく、しっとりとした食感の食パンを作り出す技術は純粋にすごいです。
高級生”食パン”と言われると物足りなかったり、甘さが強すぎると思います。(”食パン”ではなく”生食パン”なんですかね?)
そのため
- 小麦の風味を感じたい
- 甘いパンやマーガリンの油脂感が苦手
- ハード系のパンを好む
このような方には合わないかと思われます。
実際に乃が美の食パンを一緒に食べたハード系のパンを好む僕の家族は、購入日は食べてましたが、その後は食べなかったので口に合わなかったようです。
食べ物に求めるおいしさは人それぞれです。
自分としては、乃が美の『高級』を前面に押し出した宣伝(乃が美の企業戦略にケチをつける気はなく戦略として成功している点はすごいと思います。)や周りから「乃が美の食パンはおいしい!」と聞き、そのおいしさに期待していました。
食べた結果おいしいけど、(自分が思う)おいしい食パンとしてはちょっと違うかな?周りがおいしいと言うけど自分がおかしいのか?と思ったので、期待したものと違った部分も含め、乃が美の食パンを初めて食べた感想を正直に書いてしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。