「残ったご飯でパンが作れるごはんパン!」
(これだけを聞くと、ご飯のみでパンが作れると思ってしまいそうですが、強力粉も必要です。)
ごはんパンがあることは知ってましたが、作ったことはありませんでした。
知り合いから「ご飯パンはもちのようにモチっモチっとしていておいしい。」と聞き、そんなにおいしいのか?と思い、実際に食べてみたくなったのと、
最近、品不足である強力粉を節約するため試しにごはんパンを作ってみました。
初めてごはんパンを作ってみて、食べての感想です。
使っているホームべカーリーはsiroca(シロカ)のSHB-512。
試してみたごはんパンのレシピ(作り方)
初めてなので、シロカのレシピ通りに作ってみました。
【材料(1斤)】
※レシピでは2.3gとなっていましたが、自前のクッキングスケールでは細かく計測できないので3g。
【作り方】
通常の食パンは材料を量ってホームベーカリーにセットするだけですが、ご飯パンの場合はご飯をふやかすという工程がプラスされます。
これもレシピ通りに作りました。
①ご飯をふやかす
分量通りのお湯にご飯(温かいご飯)を浸し、水分が蒸発しないようにラップをしてふやかします。温度が20度ぐらいになるまで約1時間ほど待ちます。
レシピでは20°に下がるまで常温で約1時間となっていましたが、5月上旬の常温では1時間30分程かかってしまいました。
②ふやかしたごはんと他の材料をパンケースにセット
パンケースの一番下にふやかしたごはん、その後は通常の食パンと同じ順番で強力粉などの他の材料をセット。※ごはんが水分を吸収しているため、この段階で改めて水は入れません。
スタートボタンを押して、あとは完成まで待つのみ。
作り方を簡単にまとめると、ごはんをふやかして、あとはいつも作っている食パンと同じ要領で他の材料とパンケースに投入してスタート。
混ぜる様子をホームベーカリーの小窓から覗いてましたが、水分がご飯に吸い取られているので小麦だけのときとは違って混ぜにくそう…。
途中でバターがケースのふちに張り付いてましたからね。そのままでも大丈夫だったのかもしれませんが、一応とって戻しておきました。
ご飯パンを食べての感想
焼き上がり!
ん!?あれ?
しぼんでる・・・。
焼き上がり直前はしっかりと膨らんでいたのに…。完成ブザー後にふたを開けてみると、しぼんでました。上部がぺちゃんこです。
取り出して見ても、全体がしぼんでますね…。なんで?
気を取り直して見てみると、通常の食パンより白っぽい見た目。
しぼんでしまいましたが味の方はどうでしょう?
いただきます!
食感はやわらか、ふんわり、しっとり。それでもってモチっとしてます。焼きたてなので外側はところどころパリッとしてます。
砂糖とは違ったごはんの甘みがあって、ふんわり、モチっとした食感が最高においしい!
でも、聞いたとおりの餅のようなモチモチ感とまではいかないかな。ですが、おいしいことには変わりはありません。
数日たってからも食べてみました。(常温で保存)
2,3日経過しても、ごはんが入っているからか、固くならず、やわらか、もっちりさは失われずおいしいまま。外側の若干しっとりさが増しました。
なんといっても、やわらか系のパンが好きな僕にとってはモチっと感が最高においしい。普通の食パンにないおいしさ。
焼き上がりの直後でも、数日たった後にしても、ごはんを入れるとこんなにも食感が変わるなんて驚きです。
小麦粉だけの食パンでも場合によってはモチっとした食感ができますが、ご飯パンはいつでもモチっとしたパンを作ることができるといった印象です
しぼんでしまった原因
食べてみておいしかったのですが…パンがしぼんでしまったことが気になります。
実は思い当たることがあります。それは、少し古めのドライイースト使ってしまったこと。
最近、ドライイーストや強力粉の品不足ですよね。僕が住んでいる近所のスーパーに至っては、いつ行ってもドライイーストや強力粉が売り切れ状態で全く購入できません。
そのため、賞味期限は過ぎていないものの開封済みで最近は使っていなかったドライイーストを使用してみたのですが…御覧の通りになってしまいました。
過発酵の可能性も考えましたが、そんなに気温が高くなかったので、おそらくしぼんでしまった原因はドライイーストにあるのではないかと思います。
新しいドライイーストでリベンジ
しぼんでしまった原因はドライイーストにあるのではないかと考え、後日、新しいドライイーストを使って再度ご飯パンを作ってみました。
あまりにも美味しかったので、今回は1.5斤。
レシピ(1.5斤)
【材料(1.5斤分)】
真空状態の新しいドライイーストを使いました。(買い置きですが)
初夏の気温、熱湯+熱いご飯ではなかなか冷めない!
前回と同じようにご飯をお湯で浸してふやかし、作っていきます。(冷ご飯しかなかったので今回は電子レンジで温めたもの)
常温で放置したのですが、その日は暖かかったため、1時間経っただけではほとんど冷めず。温度を測ってみたら45度。
そのため冷蔵庫で冷やし…頃合いを見て、再び温度を測ってみると27度。
今回、ごはんをふやかすためのお湯は熱湯を使ったのですが、これからの暑い季節、熱いお湯を使うと冷めるまで時間がかかりすぎるのでぬるま湯の方(または冷ご飯に熱湯)がいいですね。
強力粉などをホームベーカリーにセット。ボタンを押してスタート。
・・・と、ここまではよかったものの…。
なんと今回は1.5斤を作ったのに、1斤のメニューで作ってしまいました。それに気づいたのは材料のこねがスタートしてだいぶ時間が経った後、いまからやり直すわけにはいかず、1.5斤分の材料なのに1斤のメニューで作る羽目に。。
やってしまった…(>_<)
完成!膨らみ具合は?
今回もミスってしまいましたが、無事焼き上がりです。
けっこうな膨らみ、今までに見たことのないほどです。ふたに届きそうな勢い。
完成してもしぼんだ様子もなく、やはり前回しぼんだ原因はドライイーストのようです。
パンケースから取り出した画像
上の部分がへこんでいるのはパンケースから取り出そうと逆さにしたとき、勢いがよすぎてパンがたたきつけられる形になってしまったためです。
ご飯パンはやわらかいのでパンケースから出すときは注意が必要です。
膨らみ具合で食感に違いは感じられず
新しいドライイーストを使ってリベンジしてみた結果、しっかり膨らんでくれました。食べてみると、やわらかくもっちり!。
数日後に食べてみても、やわらかさやもっちりさが失われずおいしい食パンです。
しぼんでもしっかり膨らんでも、2つの違いは感じられず変わらないおいしさでした。
ただ、1・5斤分の材料を1斤用のメニューで作ってしまい今回もなにかしら失敗してしまったわけで・・・正しい作り方やほかの作り方ではもっとおいしくなるのではないかと思ってしまいます。よりモチっとした食感の食パンを追求したくなります。
まとめ~ごはんパンのメリット・デメリット~
初めてごはんパンを作ってみて、個人的に思うメリットとデメリットです。
メリット
・やわらか、モチっとした食感がおいしい
・余ったご飯の有効活用
・強力粉の節約になる
デメリット
・ご飯をふやかす工程が加わるため、完成までの時間が増える
完成までに時間がかかるため通常の食パンよりは面倒に感じるものの、モチっとした食感がとてもおいしいくデメリットを上回るメリットがあります。
やわらか、モチっとした食感のパンが好きな人にはおすすめできます、ご飯パン!